突然ですが、あなたの頭皮は乾燥していますか?と質問されてすぐに答えられますか?大抵の方は「はっきりわからないけど…多分乾燥していない(乾燥している)んじゃないかしら?」といったあいまいな返答になるのではないでしょうか?

顔や体と違って頭皮は自分で「見よう!」と思ってしっかり鏡を見ないとなかなか見えない部分です。そのため自分の頭皮がどういう状態なのか把握している女性は少ないはずです。

頭皮は乾燥しやすい

しかし頭皮は外からの影響を受けやすく、とっても乾燥しやすいんです。頭皮の乾燥はフケやかゆみ、さらには抜け毛や薄毛などさまざまな頭皮トラブルの原因になりますので早めに改善していきましょう!

あなたの頭皮、乾燥していませんか?

頭皮の乾燥セルフチェック方法
まずはあなたの頭皮が乾燥しているかどうかチェックしてみましょう!チェック方法は簡単です。ノートやハンカチでかまいませんので黒いものを用意してください。

つぎに黒い紙や布に向けて頭皮を軽くさすってみてください。細く白い乾いたフケが落ちてくるようなら、それは乾燥による「乾性のフケ」であなたの頭皮が乾燥している証拠です。

また、特に頭皮に赤みや炎症や傷がないのになんとなく頭皮がかゆいという場合も頭皮の乾燥が疑われます。

頭皮の乾燥はほっておくと抜け毛や薄毛や脂漏性皮膚炎などの皮膚の病気を招くおそれがあります。「たかが乾燥でしょ?」とあなどることなかれ!早めにしっかり対策しましょう。

女性の頭皮の乾燥の原因とは?

頭皮の乾燥の対策には「なぜ頭皮が乾燥するのか?」という原因を知ることが大切です。原因はひとによってさまざまですので、ご自身の原因をしっかり見つけていきましょう!

女性の頭皮の乾燥の主な原因

  • 肌に合わないシャンプーの使用
  • シャンプー方法の間違い
  • 紫外線によるダメージ
  • 空気の乾燥
  • ストレス
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 食生活や生活習慣の乱れ

肌に合わないシャンプーの使用

洗浄力の強いシャンプーは乾燥の原因

市販されているシャンプーの多くは洗浄力が強く、汚れだけでなく必要な皮脂まで洗い流してしまいます。皮脂で保護されない皮膚は水分がだだ漏れ状態!どんどん乾燥してしまいます。

さらに安価なものほど防腐剤や合成ポリマーなど頭皮に刺激を与える成分が含まれていることが多く、そのようなシャンプーを使用していると頭皮のバリア機能が低下し、普段は防げる刺激もダメージとなってしまいどんどん頭皮環境が悪化してしまいます。

頭皮環境の悪化は乾燥のみにとどまらず、臭いやかゆみや炎症、さらには抜け毛や薄毛にまで発展するおそれがありますので早めに改善が必要です。

シャンプー方法の間違い

正しいシャンプーの仕方って知っていますか?シャンプーの方法を教えてもらう機会ってなかなかないですよね。わたし自身も看護学校ではじめて習い、自分の今までの方法と違っていたことを知りました。

たとえばお湯の温度を41〜42℃に設定していたことや、シャンプーを直接髪につけてからガシガシ泡立てていたことなど、こんなに間違っていたのかとあぜんとしてしまいました。

こういったシャンプー方法の間違いが頭皮を傷つけたり余計な刺激を与えて、結果乾燥などの頭皮トラブルをまねいていたんです。正しいシャンプー方法はのちほどくわしく書きますのでしっかりチェックしてみてくださいね。

紫外線によるダメージ

紫外線も乾燥の原因のひとつ

紫外線ダメージによる乾燥などの頭皮トラブルの理由としては、皮膚のバリア機能の低下があげられます。

わたしたちの頭皮をはじめとする皮膚は、自身の力で外部の刺激から身を守っています。その働きをするバリア機能や水分保持機能は皮膚の中の角質層という部分にあり、繰り返し細胞が生まれ変わって一定の厚みを保っています。

頭皮は顔の約2倍紫外線を浴びていると言われており、頭皮の角質層は繰り返し紫外線の刺激を受け続けることで必要以上に分厚くなってしまい、バリア機能が低下し水分保持もできなくなることで乾燥していきます。

空気の乾燥

空気の乾燥は外気のみならず室内でも影響します。秋から冬にかけての乾燥した外気に加え、エアコンの効いた室内は1年中24時間乾燥しています。

そんなカラカラに乾いた環境下では髪の毛に守られているとはいえ頭皮は乾燥してしまいます。マスクの着用で鼻や喉の乾燥対策はしていても、頭皮の乾燥対策までしている方は少ないのではないでしょうか?

ストレス

意外かもしれませんが、ストレスは頭皮の乾燥に影響します。というのも日頃から強いストレスを慢性的に感じていると、体の中の免疫力が下がる傾向があることが関係しています。

免疫力の低下は様々な病気をひきおこすと言われています。風邪をひきやすくなったり、ほかにも普段はかからない感染症にかかりやすくなるなどの例は聞いたことがあるかもしれませんね。

肌に関しても免疫力の低下は影響があります。皮膚のバリア機能を低下させ頭皮環境を悪化させたり皮脂コントロールができなくなることがあり、これらは頭皮の乾燥をまねくおそれがあります。

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンのバランスの乱れは肌への影響が大きく、特にエストロゲンの減少は皮脂分泌を減らし頭皮の乾燥をまねきます。

エストロゲンの減少は主に加齢によることが多く、いわゆる「更年期」時期に起こることで知られていますが、ストレスや極端なダイエットが原因のホルモンバランスの乱れも同じ症状を引き起こします。

食生活や生活習慣の乱れ

先ほども書いたような極端なダイエットをはじめ、かたよった食生活は栄養不足を、睡眠不足や運動不足なども体の新陳代謝の低下や血行不良をおこし頭皮の乾燥をまねきます。

いかがでしたか?頭皮の乾燥の原因に思い当たる部分はありましたか?たかが乾燥、されど乾燥!わたしたちの生活に密接していることがよくわかりますね。

女性の頭皮の乾燥セルフケアはこれ!

女性の頭皮の乾燥にはさまざまな原因があることがお分かりいただけたと思います。では乾燥を防ぐためには何を改善すればいいのか?

ここからはすぐに始められる乾燥対策セルフケアを紹介します。頭皮の乾燥が気になる方や頭皮環境を改善したい方は早速始めてみてくださいね!

シャンプーの種類を見直す

シャンプーの見直しを

あなたの今使っているシャンプーにはどんな成分が配合されていますか?ちょっとボトルの裏をチェックしてみてください。以下は頭皮の乾燥ケアに不向きな避けるべきシャンプーです。

成分表示に「ラウレス硫酸」「ラウリル硫酸」という記載があるもの

これらは非常に洗浄力の強い高級アルコール系界面活性剤で、頭皮の皮脂を必要以上に除去してしまいます。また、硫酸は皮膚や髪のタンパク質を変性させるほどの刺激の強い成分ですので避けるにこしたことはないでしょう。

シリコン配合シャンプー

髪のダメージをコーティングし摩擦を防ぐ働きのあるシリコンですが、コーティングが剥がれる際健康な髪のキューティクルまでいっしょに剥がれてしまい、ダメージがいっそう深くなるデメリットがあります。

ダメージの大きい髪は頭皮を保護する力も衰えるため、頭皮の乾燥を招く恐れがあります。「頭皮の乾燥も髪のダメージも全くなく髪がとても長い」といった方でない限りシリコンは避けたほうが無難です。

シリコンは成分表示にそのまま「シリコン」とは記載されません。「ジメチコン」「シクロメチコン」「シロキサン」「シリル」「シラン」などが代表的です。

さらに「ジメチコノール」「シリカ」「シリル化ケラチン」といった類似した成分もシリコンになりますので全部調べるのは大変ですがぜひ参考にしてくださいね。

着色料、香料、防腐剤、保存料の含有量が多い

着色料や香料は人工的に作られた成分のため、体にいいものではありません。また洗浄には一切関係なく使用感や見た目をよくするためだけのもの。保存料や防腐剤は製品の保存期間を長くするためのもので、髪や頭皮にとってはダメージになります。

「赤色○号」「黄色○号」「香料」「アルコール(エタノール)」「パラベン」といった成分が配合されている製品には注意が必要です。全くダメというわけではありませんが、できるだけ避けたほうがよいでしょう。

成分表示の見方のポイント
成分表示表は化粧品の場合、配合量が多いものから順に記載されています。これは法律で決められているため例外はありません。ですので、避けたい成分や欲しい成分が成分配合表のどこに記載されているかを見ることが製品選びのポイントになります!

ただし、医薬部外品にはこの決まりはありません。指定表示成分のみを順不同で記載してもかまわないので、記載の順番と配合量に関連はないことが多いです。シャンプーや育毛剤選びの際はまず化粧品か医薬部外品かを確認してから成分表示を見てくださいね。

それではここからは頭皮の乾燥にオススメしたいシャンプーを紹介しますのでシャンプー選びの参考にしてくださいね。

アミノ酸系やオイル系シャンプー

アミノ酸系シャンプーは洗浄力が優しく必要な皮脂を落としすぎないため乾燥をはじめとする頭皮トラブルをお持ちの方にもオススメできます。成分表示には「ココイル○○」「ラウロイル○○」などと記載があります。

さらにオイル系シャンプーも優しくしっかり頭皮を洗浄し、頭皮と髪に潤いを与えるため頭皮の乾燥が気になる方にオススメです。成分表示にはホホバオイル、アルガンオイルなどと記載があります。

また、保湿成分が配合されている製品も頭皮の乾燥にはオススメ!成分表示に「コラーゲン」「セラミド」「グリセリン」「ヒアルロン酸」などの記載があれば保湿成分が配合されていることがわかります。

シャンプー方法を見直す

シャンプーの種類を見直したら、次はシャンプーの方法です。正しいシャンプーをすることで頭皮と髪をいたわり、頭皮環境を改善することができます。

正しいシャンプーの方法は<自分でできる!頭皮の臭いの改善方法>をご覧くださいね!シャンプーの頻度や乾かし方も重要ですので合わせてご覧ください。

保湿育毛剤の使用

頭皮の保湿には育毛剤がおすすめ

女性用の育毛剤には保湿成分が含まれているものが多くあります。人気の育毛剤には無添加や天然由来成分配合を特徴にしているものがあり、安心して使えるのもオススメできるポイントです。

保湿のために何を使っていいかわからないという方には、育毛もできて一石二鳥の育毛剤の使用をオススメします。

頭皮の紫外線予防

紫外線防止に帽子を

頭皮の紫外線ダメージ予防には帽子や日傘が有効です。最近はコンビニでも日傘や帽子が売られていて、「紫外線予防の意識が一般的になったんだなぁ」と実感できます。

仕事上やヘアスタイルの関係でなかなかこれらが難しいという方には、UVヘアスプレーや飲む日焼け止めがオススメです。種類や売っている場所が少ないのが難点ですが、ネットや皮膚科で購入できます。

「顔や体用の日焼け止めは頭皮に使えるの?」というご質問をいただくこともありますが、答えは「顔用のあまり強くないものをこまめに塗りなおせばOK」です。

皮脂の分泌がさかんでデリケートな頭皮に体用の強い日焼け止めは刺激が強すぎますので、顔用のクリームや乳液タイプでSPF20〜30程度のものを2〜3時間おきに塗りなおすのがベストです。

手軽に使えるスプレータイプの日焼け止めですが、構造上肌に刺激となる「紫外線吸収剤」や「添加物」が含まれている製品が多いため、頭皮に使う場合は刺激成分不使用のものを選ぶことをオススメします。

食生活や生活習慣をととのえる

頭皮の乾燥とは直接結びつきにくいかもしれませんが、よい頭皮環境のためには新陳代謝が活発に行われ肌のターンオーバーが正常なことがとても重要です。そのためには特に睡眠と食事は少しの対策で改善が期待できます。

肌のターンオーバー:新しく作られた細胞が代謝しながら姿を変え、それぞれの役割をこなして、最後は垢となって剥がれ落ちる、肌が生まれ変わる仕組みのこと。

睡眠は量より質!寝る2時間前にはスマホやPCを見るのをやめブルーライトをカットしましょう。また体が冷えていると寝つきが悪くなりやすいため、足を温めたり温かいノンカフェインの飲み物を1杯飲むことも睡眠の改善にオススメです。

食事は何でもバランスよく3食きっちり取ることが理想ですが、なかなか難しいですよね?たとえば午後のコーヒーの代わりに野菜ジュースにするとか、コンビニのお弁当やカップラーメンには納豆を足すとかちょっとした心がけで食事は改善できますよ。

ホルモンバランスをととのえる

女性にとってたいせつなホルモンバランスは積極的にととのえていきましょう。なかでもストレスは男性ホルモンを優位にするため、ホルモンバランスを乱す大きな原因の1つです!

ストレスが原因で肌トラブルが起こることは経験ある方も多いのでは?ぜひ自分にあった解消法をぜひ見つけてください。ただし、肌のためには食事に関係したストレス解消法はオススメできませんので気をつけてくださいね。

頭皮の乾燥がまねく気になる病気とは?

ここでは頭皮の乾燥と関係している病気を紹介します。進行具合には差がありますので、頭皮の乾燥が必ず病気につながるわけではありません。

ですがほっておいたために重症化して皮膚科に受診される方をいままで多く見てきましたので、そうならないための参考にしていただければうれしいです。

乾皮症(皮脂欠乏性湿疹)かんぴしょう(ひしけつぼうせいしっしん)

皮脂の分泌の減少や角質層の水分の減少により皮膚が乾燥してザラザラになります。細かいサラサラのフケがでることがあり、かゆみや湿疹をともなうこともあります。

治療は保湿剤の使用が基本になりますが、湿疹や炎症がある場合はステロイド剤の外用も検討されます。冬に悪化し夏に軽快することから空気の乾燥に影響されるといわれています。

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)

皮脂の大量分泌により、マラセチア菌という皮膚常在菌が異常増殖し炎症を起こした状態です。フケのように皮膚が細かく大量に剥がれる状態が特徴で、かゆみをともなうことが多く炎症性の湿疹がでます。

乾燥とは無縁のようですが、合わないシャンプーの使用やシャンプー方法の間違いなどによる頭皮の乾燥が原因で皮脂の分泌が過剰になることも脂漏性皮膚炎の原因と言われています。
治療は副腎皮質ホルモンローションや抗真菌剤の塗布が一般的で、セルフケアとしては抗真菌成分の入ったシャンプーの使用などがありますが、使用については医師に確認することをオススメします。

皮膚科受診に抵抗のある方は正しいシャンプーで症状が治まることもありますので、まずご自身のシャンプーを見直すことをオススメします。上に書いた「女性の頭皮の乾燥セルフケアはこれ!」を参考にしてみてくださいね。

まとめ

頭皮の乾燥はそれだけではなかなか重要な症状ととらえられず、軽く見て放置しがちな女性も多いのではないでしょうか。しかし頭皮の乾燥はフケやかゆみといった頭皮トラブルから薄毛や抜け毛、皮膚の病気にまで発展するおそれがあります。

頭皮の乾燥はほとんどがセルフケアで改善できることが多いため、乾燥の原因をみつけ正しい方法でケアしていきましょう。