女性育毛剤の選び方

ミノキシジル・アルコールなどの危険な女性用育毛剤の副作用

女性用育毛剤 副作用のある成分

女性用育毛剤には有効成分をはじめとした多くの成分が入っています。
薬と同じように、効果があるものには副作用もあるのでは?と心配な人も多いでしょう。
成分によっては医薬品に分類されるものあり、特に女性が使用した場合は副作用があるものもあるんです。

育毛剤 この成分は副作用に注意!

育毛剤を選ぶ基準として一番はやはり発毛効果だと思いますが、育毛剤の中で発毛効果が認められているのは医薬品のみです。
医薬品には厚生労働省が抜け毛や薄毛に効果があると認めた医薬育毛成分が一定の割合以上に含まれているかわりに、副作用が出現するリスクが必ず存在します。

また育毛剤の場合、使用期間を最低でも6ヶ月継続することを前提としていますので長期間の使用による副作用が出ないかも心配ではないでしょうか?

ここでは育毛剤に配合される中で特に副作用に注意が必要な成分について見ていきましょう。

ミノキシジル

発毛有効成分として有名な「ミノキシジル」ですが、もともとは飲み薬で血管拡張剤として高血圧や心臓病の方に処方されていました。
しかし服用している方の多くに多毛症状が見られたことから発毛成分が注目され、研究の結果発毛剤として認められた成分です。

女性用ミノキシジル配合育毛剤

  • リアップリジェンヌ
  • ロゲイン

日本で認められているミノキシジル配合製品はミノキシジル1%配合の大正製薬のリアップリジェヌのみで、第1類医薬品販売可能な薬局でチェックシート記入後薬剤師と対面して購入できます。

他にミノキシジル2%配合のロゲインという海外製品もあり、こちらは皮膚科や発毛クリニックでの処方となります。

男性用には飲むタイプと塗るタイプがありますが、女性用としては塗るタイプしかありません。
これはミノキシジルの副作用が女性に発生しやすく、また強く出やすいためダイレクトに全身に作用する飲むタイプを製造していないという理由からです。

ですので男性用のミノキシジルタブレットをもらったり、個人輸入などで購入し服用することは絶対にやめましょう。

ミノキシジルの副作用

ミノキシジルの副作用は以下が挙げられ※1、発生した場合は使用を中止し医師または薬剤師に相談するよう注意があります。

ミノキシジルの副作用
  1. 過敏症:頭皮の発疹、発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、局所熱感
  2. 精神神経症:頭痛、めまい
  3. 循環器系:胸痛、頻脈
  4. 代謝系:原因不明の体重増加、手足の浮腫、むくみ

大正製薬の臨床試験では140例中19例(13.6%)に副作用の出現が見られ、主に刺激感や接触性皮膚炎といった皮膚症状でありいずれも軽度または中等度なもので重篤な例は認められなかったと公表しています。

※1 薬事日報より引用

生理前後や更年期における副作用の危険
しかし、女性の体は非常にデリケートなため生理前後や更年期の時期では副作用が強く出る場合があります。
普段はなんともなくてもこの時期は血圧が低下しやすい方の場合は特に注意が必要で、重篤な症状が出たり不慮の事故の危険もあり得るのです。

特に更年期は発汗や動悸、息切れやめまいといったいわゆる「ホットフラッシュ」という症状が出ることが多いため、ミノキシジルの副作用が加わり症状が悪化することも十分考えられます。

生理前後に体調を崩しやすい方や更年期時期の方は購入の前に女性の体の専門家である産婦人科を受診し相談されることをオススメします。

副作用出現の可能性が上がる行為とは?
また過量投与への注意として、「適量は1日2回1ml。多量に使用しても頻繁に使用しても効果の増加はなく、副作用の発現する可能性が高くなる。」ことも挙げられています。

早く効果を出したいとか、もっと効果が欲しいという気持ちはよくわかりますが、適量以上を自己判断で使用して副作用が出てしまっては育毛剤の使用を中止せざるを得ないため意味がなくなっていしまいます。

さらに他の育毛剤との併用も吸収に影響を及ぼす可能性があるため禁止とされています。
(他の育毛剤とは医薬部外品を指し、化粧品は除きます)他の育毛剤と併用すると効果も副作用もどちらによってなのかがわからなくなる、というリスクを避けるためでもありますね。

副作用出現のリスクを下げるためには育毛剤の用法用量を守って正しく単一で使うことをオススメします。

敏感肌ならこの成分も注意

次に紹介するのは医薬品だけでなく医薬部外品や化粧品にも配合されている副作用に気をつけたい成分です。

アルコール(エタノール)

医薬部外品や化粧品においてアルコールと言われているのは「エチルアルコール」という正式名称で、成分表示では「エタノール」や「無水エタノール」と記載されていることが多いです。

アルコールの副作用

エチルアルコールの副作用は主に以下の2つが挙げられます。

エチルアルコールの副作用
  • 肌への刺激感、接触性皮膚炎
  • 頭皮の乾燥

エチルアルコールは揮発性のため肌に触れると熱を奪いながら蒸発しますがその時に刺激を感じる方や、エチルアルコール自体にアレルギーを起こし赤くかぶれてしまう方もいます。
また、エチルアルコールには皮脂を溶解する働きがあり、頭皮の皮脂分泌が少ない方が使用すると乾燥を招く恐れがあります。

スーッとする程度なら問題ありませんが、ヒリヒリしたり刺激感が消えない、頭皮が赤くなったり熱感があるなどの症状が現れた場合は使用を中止し皮膚科ひふかを受診することをオススメします。

女性は生理前後や更年期時期の使用に注意!
また過量投与への注意として、「適量は1日2回1ml。多量に使用しても頻繁に使用しても効果の増加はなく、副作用の発現する可能性が高くなる。」ことも挙げられています。
女性の場合生理周期により肌が敏感になることがあるため、普段の使用では問題なくても生理前後や更年期時期では副作用が出やすくなる可能性もありますのでご自身の体質をしっかり把握し十分注意して使用しましょう。

アルコールはヘアカラー中は避けましょう
副作用とはちょっと違いますが、ヘアカラーしている人がアルコール入りの育毛剤を使うと色落ちが早くなってしまうため、ヘアカラー後2〜3日はは使用を控えた方がよいでしょう。

アルコールの成分表示名

注意が必要なアルコールの成分表示
  • エタノール
  • 無水エタノール
  • ベンジルアルコール
  • 変形アルコール
注意が不要なアルコールの成分表示
  • ベヘニルアルコール:ナタネ油を原料にした乳化安定剤
  • ステアリルアルコール:クジラの脂を原料にした固形オイル
  • イソステアリルアルコール:植物由来の液状化粧品の調整剤
  • セチルアルコール:ヤシ油などを原料にした固形オイル
  • D-パントテニルアルコール:ビタミンB群
  • ミリスチルアルコール:ヤシ油やパーム油を原料にした乳化安定剤
  • 水添ナタネ油アルコール:ナタネ油を原料にした乳化安定剤

これらは「アルコール」という名前ですがエチルアルコールとは別物のため安心して使用できます。

アルコールではないけれど「フェノキシエタノール」もちょっと注意が必要
ほかによく目にする成分に「フェノキシエタノール」がありますが、こちらは植物由来の防腐剤でエチルアルコールとは別物です。
植物由来で肌に優しそうというイメージですが、刺激性や毒性があることがわかっているため人によっては注意が必要な成分です。

プロピレングリコール

「プロピレングリコール」、または「PG」と表示されています。
この成分は保湿や乳化だけでなく殺菌・溶剤としての働きもあるので化粧品や育毛剤など多くで使われています。

プロピレングリコールの副作用

頭皮にかぶれや炎症を起こす可能性があるため敏感肌の方や乾燥肌の方は使用の際特に気をつけましょう。

番外編 この成分は取り扱い注意

女性に処方されることはないものの、うっかり触れるだけでも危険な成分があります。
旦那さんが処方されている場合などは取り扱いに注意しましょう。

フィナステリド

フィナステリドというと聞き馴染みがないかもしれませんが、「プロペシア」と聞けばピンとくる方も多いでしょう。フィナステリドはプロペシアに配合されている抗男性ホルモン成分で、飲み薬のみに配合されています。

フィナステリドは副作用のために女性への投与は禁忌とされていますので、基本的に服薬の影響の心配はないのですが実は服薬しなくても出現する副作用があるんです!

フィナステリドの女性への副作用

催奇形性
妊娠中・授乳中の女性が摂取してしまった場合、胎児や乳児が男児だった場合は男性器の発育に大きな影響が出るといわれています。

重要ポイント!
フィナステリドは経口だけでなく皮膚からも吸収されるため、触るのも厳禁です!

錠剤にはコーティングが施されているため通常は触れても問題ありませんが、破砕した場合に触れてしまうと吸収してしまいますのでくれぐれも注意しましょう。※2

ちなみに「妊娠中や妊娠の可能性がなければ女性もフィナステリドが使えるの?」という疑問を持つ方もいらっしゃるかと思いますが、答えは「そもそも女性にフィナステリドの発毛効果は見られない」です。

閉経後の女性にフィナステリドを投与し発毛実験をした例※3を見ると明らかですね。フィナステリドの発毛効果が高い分女性には残念な結果ですが、潔く他の方法を探しましょう。

まとめ

記事のまとめ
いかがでしたか?育毛剤の中には重大な副作用があるものがある、ということがお分かりいただけたかと思います。

育毛剤を検討する際、手間や恥ずかしさから簡単に購入できるネット通販などを選択される方も多いと思いますが、良かれと思って購入した商品で副作用に悩まされてしまっては元も子もありません。

どんなに口コミや宣伝文句がいい商品でも自分に合うかどうかはなかなか分かりづらいものです。自分に合う育毛剤選びの自己判断が難しい場合はクリニックや育毛相談のできる施設でプロからアドバイスをもらいましょう。