女性の薄毛は飲酒で悪化する!?アルコール摂取と毛髪の関係

意外に思われるかもしれませんが、女性の薄毛の原因のひとつに「過度」の飲酒があります。アルコール摂取=薄毛ではありませんが、摂取量が「過度」になることで体にさまざまな影響が起き、薄毛のリスクを高めてしまう可能性があります。

お酒の「飲みすぎ」で起こる薄毛の原因

アルコールを過剰摂取すると、体の中では次のような変化がおきます。これが薄毛の原因になるといわれています。

①髪の毛の生成に必要な栄養素が失われる

髪の毛の主成分はケラチンと呼ばれるタンパク質です。このケラチンは18種類のアミノ酸から構成されているのですが、中でも重要なのが1割以上を占めているシステイン(シスチン)です。

お酒を飲むと、摂取したアルコールは肝臓で人体に無害な酢酸に分解されます。この時に使われるのが、システインの生成に必要なメチオニンなどのアミノ酸です。
他にもビタミンAやビタミンB6、ビタミンCなど、ケラチンの構成や頭皮を健康に保つために大切な栄養素の多くがアルコールの分解のためにつかわれます。

お酒を飲みすぎると、髪の毛をつくる重要な物質がアルコール分解で大量に消費されてしまうので、髪をつくる材料が不足してしまうんですね。

②抜け毛を引き起こすホルモンが増加

肝臓でアルコール分解がおこなわれているときに、その一部はアセトアルデヒドという人体にとっての有害物質に変化します。アセトアルデヒドが増加すると、AGA(男性型脱毛症)の原因とされているジヒドロテストステロンという男性ホルモンも増加するといわれています。女性もAGAになりますから、注意が必要ですね。

③皮脂分泌が過剰になる

お酒の供、おつまみの摂りすぎもNG

お酒自体や一緒に食べるおつまみの糖質や脂質は、過剰になると頭皮の血行不良や皮脂の分泌過剰の原因にもなります。

「適度」な飲酒は薄毛対策にもなりえる

禁酒が強いストレスになるほど我慢してしまうのは、薄毛対策としてはかえってよくありません。薄毛の原因のひとつには「過度なストレス」があるからです。
適度な飲酒によってリラックスできるタイプの人にとっては、飲酒がストレス発散として役に立ち、薄毛対策になるともいえます。リラックスの効果は次の通りです。

毛母細胞に栄養と酸素が届く

ストレスがたまると血行不良が起こりやすいですが、リラックスしている状態というのは血行が促進されます。一般的に毛根といわれている部分には、細胞分裂をして髪の毛を次々にうみだす毛母細胞というものがあります。血行が促進されると、毛母細胞に十分な栄養と酸素が運ばれるので、育毛に好影響となります。

自律神経バランスが整う

ストレスがたまると自律神経のバランスが崩れ、ホルモンバランスに大きく影響します。特に毛髪の成長を促す働きのある女性ホルモンのエストロゲンの減少は、女性の薄毛のリスクを高めます。リラックスがホルモンバランスの乱れを防ぎ、薄毛対策には有効です。

女性のアルコール適量は男性より少なめ

アルコールの適量がどれくらいの量なのか気になりますよね。

厚生労働省が「節度ある適度な飲酒」として公表しているアルコール摂取の適量があるので、普段の飲む量と比べてみてください。

厚生労働省が発表している目安は、一日平均、純アルコール量が約20g程度。そういわれてもピンとこない人の方が多いですよね。おなじみのお酒に置き換えてみました。

純アルコール量が約20g程度の例

  • ワイン グラス一杯(120ml)
  • ビールは中瓶1本(500ml)
  • 日本酒は1合(180ml)
  • ウィスキー・ブランデー ダブル60ml

人によってアルコール代謝能力は違います。例えば、アルコールの分解能力は、女性より男性、年配の人よりも若い人の方が高いとされています。体重の軽い人と重い人では、同じ量のアルコールを摂取した場合、重い人の方が血中アルコール濃度が低くなるので酔いにくいようです。

ワインはグラス1杯程度が適量

総合的にみて、女性は男性よりもアルコールの代謝能力は落ちるので、厚生労働省の目安量よりも少なく考えておいた方が安全かもしれません。

ちなみにおつまみは、酢の物やお刺身などの脂質やカロリーの少ない和食を選ぶと、薄毛対策だけでなくダイエットにも効果的ですね。

アルコールはやっぱり適量がベター

過剰なアルコール摂取は、女性の薄毛の原因になりえることがわかりました。育毛剤などを使って薄毛対策をしていたとしても、過度の飲酒をしていたら効果が相殺されるかもしれないし、もったいないですよね。

また、過度の飲酒は薄毛だけでなく、肌質や顔色にも影響が出て老けた印象を与えかねません。乳がんや骨粗しょう症など病気のリスクも高まるため、美容面や健康面から考えても飲酒は適量を守ることをおすすめします。