脱毛症

女性の円形脱毛症の原因と対策法

女性の円形脱毛症

円形脱毛症という言葉は聞いたことがあるけれど、「円形に髪が抜け落ちる」という症状や「ストレスが関係しているらしい」ということ以外、原因や治療法など意外と知られていません。

女性にも多く発症する円形脱毛症は他人事ではありません!特徴や原因を正しく知って早めに対策していきましょう。

円形脱毛症とは?

円形脱毛症とは?
円形や楕円形に髪が抜け落ちるイメージが普及している円形脱毛症は俗に「10円ハゲ」などと呼ばれることがありますよね。

しかし実際の円形脱毛症に見られる脱毛斑は、10円玉程度のものから頭部全体に脱毛範囲が広がるものまでさまざまです。

さらに眉毛やまつ毛、体毛にまで脱毛症状が見られるような重度のものまであるのです。

びまん性脱毛症や産後の抜け毛など女性によくみられる脱毛症はテストステロン(男性ホルモン)やエストロゲン(女性ホルモン)といった性ホルモンの影響が大きいことに対し、円形脱毛症の原因には性ホルモンとの関わりはないため子供から大人まで性別問わずに発症する可能性があります。

円形脱毛症の特徴的な症状は、脱毛部位周囲の毛を引っ張ると抵抗なく抜け落ちることです。脱毛発症部位の皮下組織はダメージが著しく、髪を固着する力が弱くなっているため、脱毛斑の周囲まで影響が及んでしまうのです。

円形脱毛症と爪の関係

爪にへこみがでることも

頭髪の症状のほかに円形脱毛症に特徴的なのが、爪の表面に小さい凹みがいくつも見られる「爪甲点状陥凹(そうこうてんじょうかんおう)」と呼ばれる症状です。

髪の毛と爪って無関係でしょ?と思われるかもしれませんが、髪と爪はどちらもタンパク質やミネラルなどでできています。
そのため髪の健康状態が異常な場合は爪にも同様に異常が出ることが多いと言われています。

爪に現れる症状としては爪甲点状陥凹以外にも、横方向にスジが入ることもあるんですよ。

円形脱毛症の特徴まとめ
  1. 男性、女性、年齢に関係なく発症する
  2. 突然髪が抜け始め脱毛斑ができる
  3. 脱毛斑の周囲の髪を引っ張るとスルッと抜ける
  4. 爪に点状の凹みや横方向のスジがみられることが多い

円形脱毛症の5つの種類

円形脱毛症の5つの種類
円形脱毛症は抜け毛の形や範囲、進行状態などによって5つに分類されます。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

1.単発型円形脱毛症
頭髪の1ヶ所に円形の脱毛斑が見られます。円形脱毛症のなかで1番多いタイプである日突然発症し、サイズは豆粒大から500円硬貨ほどと個人差があるため、髪の長い女性の場合発症時に気づかないこともあります。

円形脱毛症の初期段階と言われていて、女性の場合後頭部に発症しやすい傾向があります。

2 多発型円形脱毛症
頭髪の2ヶ所以上に円形の脱毛斑が見られます。単発型円形脱毛症が何度も繰り返し起こっている状態で、同じ場所の再発もよく見られます。

単発型円形脱毛症の症状が進んだ場合に見られると言われており、後頭部以外に耳の後ろに発症しやすい傾向があります。

3 全頭型円形脱毛症
多発型円形脱毛症の症状がさらに進んだ場合に見られ、脱毛斑が頭皮全体に広がってほとんど全部の髪が抜け落ちてしまいます。

単発型→多発型→全頭型と進行していくため、突然すべての髪が抜けるわけではないですが、一般的に円形脱毛症は進行がとても早く、単発型円形脱毛症の発症から1ヶ月程度で全頭型円形脱毛症に進行した例もあります。

4 凡発型円形脱毛症
全頭型円形脱毛症で頭髪がすべて抜け落ちた状態から、さらに症状が進むと凡発型円形脱毛症になります。抜け毛の範囲が頭部のみならず全身におよんだ状態で、眉毛やまつ毛やわき毛などの体毛のすべてが抜け落ちてしまいます。

5 蛇行型円形脱毛症
1~4までの円形脱毛症とは異なり、蛇が通った後のように帯状に抜け毛が起こります。脱毛斑が円形ではありませんが、円形脱毛症の一種で非常に珍しいタイプです。後頭部や側頭部の生え際付近に発症しやすいと言われています。

円形脱毛症には他にも「多発融合型」(単発型の脱毛斑が拡大しながら他の脱毛班と融合し、1つの巨大な脱毛斑を形成します)などがありますが、大抵は上記5つの種類に分けられます。

円形脱毛症は発症から進行が早いことが特徴のため、できるだけ早く対策を取りたいもの。さらに、脱毛範囲が小さく数が少ない場合は80%の人に毛髪の回復がみられるというデータもあることから、単発型からの進行を止めることがとても重要だと言えます。※1

円形脱毛症の4つの有力な原因

円形脱毛症の4つの有力な原因
円形脱毛症と聞くとまず思い浮かぶ原因は「ストレス」ではないでしょうか?
実は円形脱毛症の原因は「これだ!」とはっきり解明されていないため、円形脱毛症の原因として有力なものを紹介します。

1 自己免疫疾患

自己免疫疾患とは「異物を認識し排除するための役割を持つ免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまう」※2 病気で、円形脱毛症の場合、毛包や毛包周囲をリンパ球が攻撃することで起こると言われています。

また、自己免疫疾患は他にも橋本病などの甲状腺疾患や尋常性白斑、SLE、関節リウマチなどがありますが、これらの病気と円形脱毛症が合併するというデータがあること※1からも円形脱毛症の原因に自己免疫疾患との関係があるということが言えます。

2 アトピー性疾患

これは実際に円形脱毛症の患者さんの多くにアトピー性疾患(気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎)があるというデータをもとにしていて、凡発型や蛇行型といった重症例ほどアトピー性疾患の罹患率が高いことがわかっています。

しかし円形脱毛症とアトピー性疾患の発症のメカニズムの関連はまだ解明されておらず、関係がありそうだとしかわかっていません。
それでもアトピー性疾患を持っている方は円形脱毛症に注意が必要ということは言えるでしょう。

3 遺伝

円形脱毛症そのものが遺伝するというよりは、「円形脱毛症になりやすい体質が遺伝する可能性がある」と言った方がいいかもしれません。
自己免疫疾患やアトピー性疾患がする可能性があることからもうなずけますね。

4 ストレス

昔から円形脱毛症の原因といえばストレスという俗説が一般的ですが、実はストレスと円形脱毛症の因果関係に医学的な根拠はないと言われています。
円形脱毛症が乳児にも発症することからもストレスが原因という説は最近あまり有力ではありません。

円形脱毛症の原因はストレスだけではない

ですが強いストレスを長期間受け続けた場合、自律神経やホルモン分泌に異常をきたすことがわかっています。
ホルモン異常が頭皮の血行不良や代謝異常を起こすことで円形脱毛症が発症する可能性は考えられますね。

ストレスと薄毛の関係とは?

くわしくは「ストレスからくる女性の薄毛・抜け毛予防におすすめの育毛剤」をごらんください。

円形脱毛症のケア方法

円形脱毛症のケア方法
円形脱毛症は進行がとても早いことや、原因に自己免疫疾患やアトピー性疾患が関わっていることから、セルフケアで様子を見るより早めに医療機関を受診することをオススメします。

特に女性の場合はびまん性脱毛症と円形脱毛症を初期段階で自分で見極めるのは難しいため、自分がどの種類の脱毛症なのか診断を受け適切な治療を受けることがとても大切です。

そのうえでさらに「自分でもできる対策がしたい!」という方は以下を参考にしてくださいね。

ここにボックスタイトルを入力
  • 良質な睡眠を十分とる
  • 栄養豊富でバランスのいい食事を心がける
  • 適度な運動をしアルコールやタバコを控える
  • 薬用育毛剤でセルフケア

心身ともに健康な状態は頭皮環境を良好に保つことができます。
そのためには、やはり生活習慣の改善が必要ですから、ストレス対策としても有効である栄養素を毎日の食事に取り入れてみましょう。

円形脱毛症の対策に大事!対ストレスに有効な栄養素

カルシウム
イライラの原因である神経や筋肉の興奮を抑えます。カルシウムの吸収率を上げるためには魚や干ししいたけなどに多く含まれるビタミンDを一緒に摂ることをオススメします。

カルシウムを多く含む食品ー干しエビ、しらす、納豆、チーズなど。

マグネシウム
マグネシウムはカルシウムの働きを調整する作用とともに神経の興奮を抑えて神経精神状態を安定させる作用もあります。

マグネシウムを多く含む食品ーアーモンド、ピーナッツ、大豆、納豆など。

タンパク質
体がストレスと戦う際にはタンパク質が原料となる副腎皮質ホルモンが不可欠です。また、タンパク質は髪の原料ともなるためしっかり摂りたいですね。

魚などの動物性たんぱく質を積極的に摂りましょう

タンパク質には肉や魚の動物性と大豆などの植物性がありますが、必須アミノ酸を含むのは動物性タンパク質ですので多めに摂ることをオススメします。

ビタミン
数多くあるビタミンの種類のなかでも対ストレスに有効なのはビタミンB1とビタミンCです。ビタミンB1には神経の働きを正常化し精神状態を落ち着ける作用があります。ビタミンCはストレスに対抗するホルモンの生成に必要です。

ビタミンB1を多く含む食品ー胚芽、豚肉、レバー、納豆など。
ビタミンCを多く含む食品ー赤ピーマン、芽キャベツ、キウイ、レモンなど。

円形脱毛症のクリニックでの治療とは?

円形脱毛症のクリニックでの治療とは?
円形脱毛症の治療はほとんどの場合健康保険が適応になります。そのため自費診療のみの抜け毛専門のクリニックよりも、保険診療と自費診療の両方に対応している皮膚科で抜け毛治療に力を入れているクリニックを受診しましょう。

まとめ

円形脱毛症の特徴は、前触れなく起こり進行が早いこと。
気付いた時にすぐに対策を取ることがとても大切です。

恥ずかしさや不安はあるでしょうが、早期改善のためには皮膚科や脱毛専門クリニックの受診は不可欠です。
手遅れになる前に専門家に相談しましょう。